最近絵本を読んでいます。
今日は、アリス&マーティン・プロベンセンという、アメリカ人の夫婦の作家が書いた絵本を市立図書館で借りてきて読みました。絵が素敵です。
今は絶版になっています。欲しかったので、今日の朝、出版社に問い合わせてみましたが、やっぱり在庫はないそうです。それで、図書館に行って借りてきました。
「スティーヴンソンのおかしなふねのたび」という題の本です。
話の内容は、イギリスの小説家で『宝島』とか『ジキル博士とハイド氏』を書いたロバート・ルイス・スティーヴンソンという人が、1887年8月に個人的に大西洋を船に乗って旅行したときのことをいとこにあてて書いた手紙を題材にしています。
絵本の文章は、アメリカの詩人のナンシー・ウィラードが書いています。
スティーブンソンはこのとき、小説も売れていて、とても有名になっていたそうです。でも彼は、豪華客船に乗らず、「ラッドゲード・ヒル」という貨客蒸気船に乗って、ロンドンからアメリカに旅行しました。
貨客蒸気船には、馬や猿など動物もたくさん乗っていたそうで、馬が自分の寝室に来て服を食べて行ったことなどのエピソードが、絵本に描かれています。
最後に、小説家本人の手紙が一部引用されていて印象に残りました。
「あの船に乗っていたとき、私はあまりにも幸福で、こんな幸福がこの世にありうるとは信じられませんでした。大変な悪天候で、辛い不自由なことがなかったわけではありませんが、小さな貨客船だったおかげで、いろいろとよいことがありました。船長や船員とつきあうこともできたし、操舵室に入り込んで、よもやま話をすることも自由でした。それで、ちょっぴり海の男の気分にひたれたものです。ほんとうに、それ以上、何を望むことがありましょう。考えてみたら、幸福とはなにか、充足とはなにか、そんなことをわたしはいままですっかり忘れ去っていたのです。充足とは、心配とか気苦労とか、だれがどうしたといったくだらない内的なことがらではなく、外的な、物的なことがらでみたされることなのです。わたしは充足して、文字通り心の底から歌っていました。ほんとうに、これ以上のことはありません。」
なんとなく、いわんとしてることはわかります。くよくよ考えても幸福になれるわけはなくて、なにか外の人や場所や物事で、気持ちは変わって行くような気がします。(おいしいコーヒーを飲んだりね。)
だからみんな、街に出ましょう。いろんなことがあっても。
それにしても、絵もいいのに絶版とは、さみしいです。
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